悔しくて口惜しくて。情けない不甲斐ない。
、、、敗けた。
「最」が付かなかった。1位と2位の間にはとんでもない断然が広がっていた。
今日行われた筈のTV収録を前に、小道具や衣装を片付けた時の苦さよ。
ただ、その悔しさを共有してくれた=一緒に戦ってくれた仲間とお客さんの気持が、凄い嬉しくて。
今まで別に目標や目的があってコメディを続けて来た訳じゃあなかった。
だけど、今は明確にある。
コメフェスを獲る。獲れるカンパニーになる。いや、する。
コメフェス自体がまだまだ規模の小さな世界の戦いじゃないか、て声はあると思う。芝居はそもそも勝負じゃない、て声も聞こえる。だけど、俺たちは戦った。自らリングに上がった。そして確かに敗けたのだ。だから、そこからしか始まらないのだ。始めなきゃいけないのだ。始めなきゃ、応えられない背負えない。
望むなら、来年のコメフェスに出たい。
出て、ポップンマッシュルームチキン野郎と同じブロックで直接対決したい。
そして、勝ちたい。
ああ、でもやっぱり今、先ず今、心底悔しい!
最後に。一番近くで見てたから、言わなきゃならないこと。
最優秀脚本賞についてだけど、コレを冨坂友の個人賞のように喧伝することは、俺にはできない。
ウチの台本は、毎回強力な俳優陣によって書かされた作品だ。彼等が動いて立ち上げたものだ。彼等とのディスカッションの中で生まれた物語だ。冨坂が唯一人机の前で書き上げたものでは、決してない。『出会わなければ良かったふたり』は、その色が近作の中でも特に強い。
良い台本は良い役者が書かせる、て言葉がある。俳優賞には縁がなかったようだが、もしこの脚本が素晴らしいものだったなら、この脚本を書かせた俳優たちもそのくらい素晴らしかった、そういうことだ。
と同時に唸り悪態をつきながら面倒くさいアイディアをきちんと形にした、ウチの作家の奮闘(半分以上自業自得だが)も、文芸助手として付け加えて置く。
【関連する記事】
*****
営み
静かに 黙々と
降りしきる
自らの 美しい
真っ白な結晶を
その素晴らしい姿を
誰にも見せることなく
湖の中に 海の中に 川の中に
混じり 跡形もなく 消えていく
ああ・・・
悔いも残らず
ただ ひたすらに
降りしきる
大自然が 生みだした
結晶を
君は 愚かな 意義のない
無益な営みと
断じることができるのか
*****
先ほど電話で述べていた愚息の悔しさがよくわかりました。